医療脱毛や美肌に特化した美容皮膚科のカウンセラーの仕事と主なクリニック

女性なら誰もが手に入れたいと望む、健康で美しい肌。美肌をかなえてくれる治療や脱毛の施術を行う美容皮膚科のカウンセラーはどんなお仕事をしているのでしょうか。

カウンセラーとしての業務

患者さんのお悩みやコンプレックス、希望する施術をヒアリングし、適した治療内容を案内します。その上で、ヒアリングした内容をドクターに申し送りを実施。ドクターから患者さんに治療内容や治療のメリットやデメリットなどを詳しく説明してもらい、最終的に患者さんが納得のいく治療を選ぶためのサポートをします。

患者さんが受ける治療を決めたあとは、料金や支払い方法などについて説明し、契約を締結します。これを「クロージング」と呼んでいます。治療後はアフターケアについての説明や相談にのることも。カウンセラーとしての業務はここまでです。

「美容皮膚科は美容外科と違って手術もないし、治療を勧める上でのプレッシャーも少なそう」そんなイメージがありますよね。 確かに体にメスを入れるような治療がほとんどない美容皮膚科では、治療によるトラブルも比較的少なく、カウンセラーの精神的な負担は少ないと言えるかもしれません。

とはいえ、フォトフェイシャル、脱毛、美容点滴、光治療、各種レーザーと美容皮膚科で行われている治療は多種多様です。

ひとつの悩みに対して治療の選択肢が多く、新しい治療方法が登場するサイクルも美容外科に比べて短くなっています。それだけに、的確なカウンセリングを行うためには基本的な医療知識はもちろん、常に最新の治療内容や治療のトレンドについて理解しておく必要があります。この点を考えると十分にやりがいのある仕事と言えるでしょう。

その他の業務

美容皮膚科でのカウンセラーの仕事はカウンセリング業務に関連する事務処理も担当します。クリニックによって異なりますが、代表的な業務は以下の通りです。

• HPや広告などを見た方の問い合わせ対応
• 料金の案内や支払い方法のご提案
• 患者さんが安心して治療を受けるためのサポート
• カルテ作成、データ入力、簡単な経理事務
• クリニックでの電話対応や接客
• クリニック内の掃除などの庶務

ノルマはある?

ノルマの有無はクリニックによって異なります。

患者さんにあった治療を進め、契約してもらうまでが美容皮膚科のカウンセリングのお仕事。美容皮膚科に来院する患者さんは、すでに治療に対して興味と悩みを解決したいという明確な目的を持っています。

カウンセラーのお仕事は営業の仕事としての側面も持っています。美容皮膚科に来院する患者さんのように提供しているサービス（治療）に対して、すでに興味や購入する意識を持っている人を対象に行う営業活動を『反響営業』と呼んでいます。

美容皮膚科のカウンセラーのお仕事はほぼ100%が反響営業になります。購入意思のない人や見ず知らずの人に物を買ってもらうための営業活動である『飛び込み営業』に比べると、プレッシャーは少ないと言えるでしょう。

美容皮膚科ではクリニックで受ける治療の他にホームケアで使用している化粧品も販売しています。化粧品の販売に対するノルマを設定しているクリニックもあるようですが、患者さんに無理に購入を勧めるとクリニックの評判を落としたりクレームにつながったりするためむやみに高い売り上げを求められることはほとんどないでしょう。実際に「ノルマは一切ありません」としているクリニックもたくさんあります。

転職して美容皮膚科のカウンセラーになる人は、エステティックサロンの受付やエステティシャン、アパレルの販売員、美容部員など販売や接客の経験がある人が多いようです。

カウンセリングでは、患者さんの悩みやコンプレックスを上手に聞き出す必要があります。美容皮膚科のカウンセラーには以下のようなタイプの人が適しています。

• 笑顔で人と接することができる
• 人と接することが好き
• 人の話をじっくり聞くことができる
• 仕事を通じて成長したいと思っている
• 人の役に立ちたい、人に喜んでもらうのが好き
• 美容に関する関心が高い
• 自分もキレイになりたい