病棟やクリニックから美容外科や美容皮膚科、医療脱毛クリニックなどに転職したいと考える時、志望動機や面接官へのアピール方法に迷ってしまいますよね。
この記事では、美容クリニックへ転職する際の志望動機の例文や面接時に印象を残す方法などを解説しています。
転職前の診療科別や希望する美容クリニック(美容外科、美容皮膚科、医療脱毛)別などに分けて説明しているので、これから書類選考や面接を受ける人の参考になれば嬉しいです。
転職前の診療科別志望動機の例文・面接時のアピールポイント
転職前に勤務していた診療科によって志望動機でアピールするポイントは変わってきます。
転職前の勤務先が手術室勤務・外科・美容クリニック・その他診療科に分けて、志望動機の例文や面接時のアピールポイントを記載しました。
手術室勤務から美容クリニックに転職したい人の志望動機
手術室の経験がある看護師は美容クリニックでは少なからず有利に働きます。
特に美容外科は手術が中心となるため、手術介助や器具の操作、物品の滅菌などに慣れている手術室の雰囲気を知っているということで即戦力として重宝されやすいでしょう。
ただ、それだけではアピールポイントとしては弱いです。手術室勤務で学んだ患者との関わりや美容が好きであるということもアピールできれば良いでしょう。
《例文》
私は前職で◯年間手術室で務めて参りました。手術を受けに来られた患者様は、少なからず不安や恐怖を抱いている場合が多いです。
その気持ちを表情や発言から汲み取り、少しでも不安なく過ごして頂けるように先読みしてサポートすることも看護師の重要な役割だと感じております。
これまでは疾患を持つ患者様の治療のための手術をサポートしてきましたが、健康な方が綺麗になるための手術にも大変興味を持っております。
コンプレックスを解消するために一大決心された患者様と関わりの中で自分自身も成長できるように努力し勉強し続ける所存でございます。
今までの経験生かしながら美容医療について1から学んでいきたいという気持ちから今回志望させていただきました。
《面接時のアピールポイント》
- 手術室看護師として医師との連携や器具の操作に慣れていること
- 術前・術後の看護(観察ポイント・患者さんとの関わり)を理解していること
- 知識・技術だけでなく術前・術後の患者さんの精神的ケアができるということ
- 自分自身が美容好きであるということ
- 美容医療に関心があり新たな分野を1から学び直したいという気持ち
- その中でも受けるクリニックになぜ興味を惹かれたか具体的に示す
外科から美容クリニックに転職したい場合の志望動機
外科病棟やクリニックでは、手術や処置の前と後の看護に携われたと思います。
美容クリニックでも手術や処置後の患者様の観察・創部の処理・セルフケアの指導などが必要となるのでその部分が活かせることでしょう。
手術や処置前後の精神的な関わりも共通する部分となるので志望動機でアピールするのがおすすめです。
プラスして美容医療に興味があることや、自分自身が美容好きであるということもアピーす材料として使えます。
《例文》
私は前職で◯年間外科病棟で務めて参りました。手術前から手術後まで、患者さんの一連の流れの観察や看護、精神的ケアを学ぶことができました。
手術や処置の前後は患者さんが不安や疑問を抱きやすいため、些細な変化も見逃さないように関わりを持つことを心掛けてきました。
美容クリニックでも患者様一人ひとりと真摯に向き合い、不安や疑問を少しでも解消できるような声かけや心遣いができるように努めていきたいと思います。
私自身美容への関心、美に対する興味が高く、誰かが美しく変化することに携わることに興味を持っています。
今までの経験が活かせ、関心が高い美容医療の分野で活躍したいと思い応募させていただきました。
《面接時のアピールポイント》
- 外科勤務の経験から処置や手術前後の一連の処置や観察に慣れているということ
- 処置や手術前後の看護(観察ポイント・患者さんとの関わり)で心がけていること
- 処置や手術前後の患者さんの精神的ケアができるということ
- 自分自身が美容好きであるということ
- 美容医療に関心があり新たな分野を1から学び直したいという気持ち
- その中でも受けるクリニックになぜ興味を惹かれたか具体的に示す
美容クリニック経験者が他の美容クリニック転職したい人の志望動機
美容クリニックでの勤務経験があり、他の美容クリニックへ転職したいという人は「スキルアップしたい」と向上心があることをアピールする必要があります。
実際は「前職のクリニックで不満があった」という場合でもそのようなことを志望動機に記載するのはマイナスです。
前職の美容クリニックで学び活せる経験や、スキルアップしたい部分を具体的に記述するのが良いでしょう。
今回は個人の美容クリニックから大手の美容クリニックへ転職したい場合の例文を記載しています。
《例文》
私は美容皮膚科で◯年勤務してきました。医療脱毛や美肌にアプローチする治療を通して患者様が美しく変化し喜びを感じてくれる姿にやりがいを感じております。
前職の美容皮膚科では患者様が安心して長く通っていただけるように、医療機器の操作や美容医療に関する知識・技術の向上に努めて参りました。
貴院は全国に数多くの分院があり、幅広い施術メニューを実施されています。より多くの患者様と関わり、深く美容医療について学びたいと考えている私にとって大変魅力的な職場だと感じでおります。
特に貴院は〇〇施術にも力を注いでおり症例数が多いため最先端の〇〇施術が学べることも大変興味深いです。最先端の美容医療が学べる職場で自分自身も成長したいと考えております。
今後も患者様への丁寧な接遇を心がけながら、美容医療のスペシャリストとして活躍できるように努力したいと思います。
《面接時のアピールポイント》
- 前職の美容クリニックで学んだ知識や技術・患者さんとの関わりについて
- 他の美容クリニックでスキルアップしたいということ(具体的に受けるクリニックのどういうところがスキルアップできると感じたか)
- 美容看護師として心がけていること
- 美容看護師としてやりがいを感じていること
- 自分自身が美容好きであるということ
- 美容医療のスペシャリストとして今後活躍してきたいなど向上心を持つ気持ち
その他診療科から美容クリニック転職したい人の志望動機
「美容クリニック経験者や手術室経験者はアピールしやすいけど、そういった経験がないからどうしよう…」と不安に思う人もいるかもしれません。
しかし、他の診療科でも看護を行う上で共通する部分やアピールできるポイントはあります。
これまで看護師として学んだ経験や患者さんとの関わりの中で心がけていることで、美容クリニックでも共通して大切だと思うことを記載しましょう。
そういったことに加えて美容に興味があることや美容医療に関心があるということは志望動機でアピールする必要があります。
例えば「自分自身も美容クリニックに通っている」「美容クリニックで施術したことがある」などということも美容クリニックの雰囲気を知っている、美容への関心が高いといったアピールポイントとなるでしょう。
《例文》
私は〇〇科で◯年勤務してきました。私は常に新しいことを学ぶのが好きで看護師という仕事が大好きでやりがいを感じでおります。
私が看護師として心がけていることは患者様本人やご家族が安心・納得できるように向き合うこと。不安解消ができるように全力で関わりを持ってきました。
美容医療に興味を持ったきっかけは◯年前、私自身が長年コンプレックだった〇〇の手術を受けたことがきっかけです。
そのときに私自身が体験したように患者様のコンプレックス解消や綺麗になる手助けをしたいと考えるようになりました。同じ患者様目線にたち、患者様と信頼関係を築いていきたいと考えております。
美容看護師としての経験はありませんが、美容クリニックとして知名度が高く長年親しまれている貴院で最新の美容医療の知識を身につけ美容ナースとして活躍したいと考え応募させていただきました。
《面接時のアピールポイント》
- 看護師として患者さんとの関わる中で心がけていること
- 美容が好きである・美容への関心が高いこと
- なぜ美容医療に興味があるのか(具体的なエピソードを含めると良い)
- 美容医療に関心があり新たな分野を1から学び直したいという気持ち
- その中でも受けるクリニックになぜ興味を惹かれたか具体的に示す
美容クリニックの種類別志望動機・面接時のアピールポイント
美容外科、美容皮膚科、医療脱毛クリニックなど転職を希望する美容クリニックの種類によっても志望動機や面接時にアピールするポイントは変わってくるでしょう。
美容外科、美容皮膚科、医療脱毛クリニックそれぞれに合わせた志望動機や面接時に好印象を残すポイントをチェックしてみましょう。
美容外科
美容外科は美容整形手術を主に行うところ。そのため、美容クリニックの中でも美容外科は看護師としての臨床経験の長さやオペ室・外科病棟の勤務経験が有利になると言われています。
オペ室・外科病棟経験がある人は自分のスキルを履歴書や面接時にしっかりアピールしておくと良いでしょう。
知識・技術だけでなく術前術後の患者さんとの関わり方について経験したことや心がけていることを具体的に示すことがおすすめです。
看護師としての知識・技術がしっかり身についている・観察ポイントがわかっているなどという点で看護師としての臨床経験が長いことも重宝されやすいです。
特に役職やプリセプター経験があれば、今後美容クリニックでもそのような立場に回って欲しいと考えてもらいやすいでしょう。
美容外科は整形手術を行うところなので患者さんの変化が目に見えてわかりやすいところが特徴。その分手術への不安や疑問、ダウンタイムが大きい診療科と言えます。
そのことを理解し、患者さんが綺麗になるために決断したことを知識・技術を持って精神的にも支えたいということをしっかりアピールと良いでしょう。
加えて自分自身が美容や美容医療に興味があり関心が高いこともアピールする必要があります。
《美容外科への転職時にアピールできるポイントまとめ》
- オペ室・外科病棟の勤務経験
- 看護師として臨床経験の長さ
- 術前術後の観察や患者さんとの関わり方について
- 役職やプリセプター経験
- 患者さんの不安や疑問に寄り添いたいという気持ち
- 美容医療に興味・関心がある
美容皮膚科
美容皮膚科はエイジングケアや肌トラブル改善など美肌になるためのアプローチを主に行います。
そのため、皮膚科での勤務経験やエステ資格や化粧品・スキンケア資格を持っているなどはアピールポイントとなるでしょう。
皮膚科での経験は皮膚の構造や皮膚疾患を理解しているという点で重宝されやすいです。美容皮膚科は化粧品を積極的に販売しているところも多いためエステ資格や化粧品・スキンケア資格もアピールしやすいでしょう。
これは努力だけではどうにもならないことかも知れませんが「美肌」の人は結構有利かも知れません。
患者さんは肌にコンプレックスを持ち、「美肌」を目指しているので看護師が美肌だと「こんな風になりたい」と思ってもらえるからです。
美容皮膚科で勤務したいのであれば、自分自身も美肌になるための努力をしていることや、化粧品やスキンケアへの関心が高いことをアピールしましょう。
《美容外科への転職時にアピールできるポイントまとめ》
- 皮膚科での勤務経験
- エステ資格や化粧品・スキンケア資格
- 美肌になるための努力をしている
- 化粧品やスキンケア興味・関心が高く知識や情報を持っている
医療脱毛クリニック
医療脱毛クリニックは医療脱毛を専門として行っているクリニック。
医療脱毛クリニックも美容皮膚科に分類されるので美容皮膚科と同じく皮膚科での勤務経験があれば重宝されるかも知れません。
医療脱毛クリニック特有のアピールポイントとしては、自分自身が脱毛を経験し、その経験を志望動機とすればより具体的に相手に伝えやすいでしょう。
美容医療について関心が高いことは全てのクリニックで共通したアピールポイントとなります
《美容外科への転職時にアピールできるポイントまとめ》
- 皮膚科での勤務経験
- 脱毛の経験
- 美容医療に興味・関心がある
前職の診療科や希望の美容クリニックに合わせた対策を
美容クリニックに転職したいと考える人は多いですが、他の看護師と同じようなアピール内容では採用担当者の目に止まりません。
前職の経験や希望するクリニックに合わせて志望動機や面接時でアピールし、より具体的に採用後を想像してもらいやすいように工夫しましょう。