25歳現役の都内大手美容皮膚科ナースが明かす美容皮膚科の仕事、給料、福利厚生、人間関係のすべて

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これから他科から美容クリニックへの転職を考えているナースのみなさんに、現役で美容皮膚科で働いてる私が、美容クリニックの転職にあたっての仕事の疑問、給料や内部のことなど、転職検討している方には気になることをできる限りお話します。

日本には美容皮膚科は多く存在しますが、今回は私が働いている美容クリニック(皮膚科、外科混在)でのことをメインにお話させていただきます。

クリニックによって施術の方法や施術メニュー、福利厚生などは様々ですので、あくまでもひとつの例だと思ってお読みいただければと思います。

私が他科から美容クリニックに転向した理由

私は看護師免許取得後、都内の大学病院にて2年間病院勤務しました。後に以前から興味のあった美容クリニックに転職し、現在美容ナース2年目になります。

昔から一重まぶたがコンプレックスでした。ずっと二重まぶたに憧れており、20歳になってすぐに美容外科に駆け込んで、憧れの二重まぶたを手に入れたのです。

その瞬間私の世界は大きく変わりました。ただまぶたが一重から二重になっただけなのに、どこからかものすごい自信が湧いてきて、今まで恥ずかしくて着れなかった可愛い服にも挑戦するようになりました。

「綺麗になる」「可愛くなる」そのための第1歩は、他の人から見たら少しの変化でも、本人にとっては大きな変化になります。

看護師になってから、病棟の仕事ももちろん楽しかったのですが、多くの人が「綺麗になる」ということに仕事で関わることはできないだろうかと考え、美容ナースになることを決意しました。

美容皮膚科とはどんな治療をやっている?

美容皮膚科といってもメニューはクリニックによって様々です。

大抵のところはシミをとるレーザーやたるみをとるレーザー、医療脱毛、ピーリング、イオン導入、美容点滴など看護師が施術するものの他に、ボトックスやヒアルロン酸など、医師が施術する注射系の治療も多く取り扱っています。

また最近は、痩身系の機械を取り扱っているクリニックも多く見受けられます。

美容外科と美容皮膚科が一緒になっているクリニックも多く、「○○美容皮膚科」という名称でも、美容皮膚科専門ということはなく、多少の外科施術もしている、というクリニックもあります。転職の際は外科と皮膚科の割合がどの程度か確認してからクリニックを選ぶと良いでしょう。

美容外科と美容皮膚科の一番お大きな違いとは

働いていて感じる大きな違いは、患者さんとの関わりです。

美容皮膚科であればお顔の施術中に患者さんと話すことができるため、コミュニケーションをとるなかで患者さんの悩みを聞き出し、次に繋げることができます。

一方、美容外科だとどうしても患者さんと話す時間は限られてしまいます。また、外科だと術後の定期検診などでお会いすることはできても、皮膚科のように定期的に通う患者さんは少ないため、皮膚科のように1人の患者さんを長く担当することは難しくなっていきます。

また、皮膚科は外科に比べて手軽にできる施術が多いため、一日に来院する患者さんの数も外科より多いです。そのため外科に比べて一日に担当する患者さんの数が多くなります。実際に顔に触れて会話をしながらの施術になるため、接客スキルも求められます。

美容クリニックなどの自由診療機関と保険がきく病院(保険診療)

1番わかりやすい違いは、やはり価格設定です。自由診療は保険診療と違いクリニックによって、そして時には患者さんによって価格が変わってきます。例えば同じ施術でもAクリニックでは15,000円なのにBクリニックでは10,000円ということが有り得ます。そして患者さんによって10,000円の施術が8,000円ということも有り得るのです。

自由診療だとクーポンやスタンプカードなどが使えたり、クリニックでの施術がいわゆるお店で売っている「商品」のような扱いになります。また、同じ施術でも患者さんによってランク(通った回数や使った金額によってランク付けがされているクリニックがあります)が違えば割引率が異なることもあります。

美容皮膚科はどんな患者さんが来る? 年齢層は?

患者さんは老若男女様々な方が来院します。

私が担当した中だと1番下は小学生、上は90歳近い方がいました。

未成年の学生の方ですと男女問わずにニキビ肌の治療が多いです。年齢が上がるとシミやシワのお悩みが多くなるように感じます。

また、最近は男性患者も多く、男性は主にニキビ肌やシワのお手入れなどが多いです。

美容皮膚科のナース業務一日の流れ

朝は始業時間より30分ほど早く出勤し、薬や機械の準備、院内の清掃などを全員で行います。その後スタッフ全員で前日の売上と当日の売上目標の確認などを含めた朝礼を行います。

朝礼後は、患者さんが来たら施術に入り、カルテを書き、部屋を片付ける、を終業まで繰り返します。

また、手が空いたスタッフは翌日必要な薬剤を作成したり、ごみ捨てや薬品の在庫管理なども行います。

昼休憩をとるタイミングはクリニックによって様々ですが、しっかり決まっているというよりは、患者さんの数の流れを見て順番にとるという所が多いです。

終業時間になっても日によっては患者さんがまだ施術中で残業になる場合もあります。

その場合はその日のリーダーの指示で、帰る人と残る人が決まります。

美容皮膚科ナースの仕事内容

美容皮膚科ナースの仕事内容は、ナースが主体で行うレーザー照射や、ピーリングなどの患者さんの顔を直接触り施術するものの他に、医師の注射の介助などもあります。

クリニックではコスメ(美容液や日焼け止めなど)を販売しているところも多く、コスメを患者さんにオススメする、いわゆる営業のようなことも施術中に行います。

また、クリニックによっては受付業務やカウンセラー業務、SNSの更新なども行うところがあります。

年数が長くなるとプリセプターやリーダーなど、指導的な役割がつくこともあります。クリニックは大きな病院と違って、掃除やごみ捨て、物品の整理・発注などもナースが行います。

カウンセラー、先輩ナース、医師との関係など人間関係をうまくやっていくコツ

働く上で気になることはやはり人間関係ですよね。美容クリニックでは、他職種との連携もとても大切になってきます。患者さんによっては、カウンセラー、医師、そして看護師によって態度が異なる方もいらっしゃいます。

医師の言う事はしっかり聞いても看護師やカウンセラーの言うことは聞いてくれないという患者さんも、残念ながらいらっしゃいます。「この患者さんとはどう向き合っていけばいいのだろう」と悩んだ時、他職種のスタッフとの情報共有が大切になってきます。仕事中はどうしても話す時間が限られますが、時間がある時は患者さんについての情報共有をしたり、施術をどのように患者さんに勧めているかなどの確認をするなど、普段からスタッフ同士でのコミュニケーションをとっておくと、仕事がスムーズに進みます。

スタッフとの付き合い方については美容クリニックとその他のクリニックでも大きく変わることはありません。少人数なので大規模の大学病院等よりはスタッフ間のコミュニケーションが取りやすいはずです。自分なりのやり方でスタッフとの関係を深めていきましょう。

面接時に気をつけること、美容ナースは「接客業」であり、自分が「商品」

面接の際に必ず聞かれることは「なぜ美容を選んだのか」ということです。もちろん夜勤がなくて給料がいいから、という理由はしっかりとした「美容を選んだ理由」になるのですが、美容ナースは美容が好きじゃないとなかなか続かない仕事です。

美容ナースは「接客業」であり、自分が「商品」です。施術する看護師の肌がボロボロだったら、体型がだらしなかったら、そのクリニックに通いたいと思うでしょうか? 患者さんを綺麗にするはもちろん、自分が綺麗でいることにも全力で取り組まなくてはなりません。

肌のケアや体型の維持など、日々の努力を惜しんではいけません。そういう意味でも「美容が好き」という気持ちを強く持っていないと、美容ナースを続けることはなかなか難しいと思います。入職の際は、自分は本当に美容が好きかな?ともう一度考えてから面接に臨んでみてください。

美容クリニックは残業がないってほんと?

インターネットの掲示板などでよく見る、「美容クリニックは残業がない」、残念ながらこれは嘘です。しかしこれはクリニックによって全然違うので、入職前にしっかり確認しましょう。

終業時間ギリギリまで患者を受け入れるクリニックは残業が出やすいです。逆に完全予約制で終業時間の1時間前を最終受付にしているクリニックは残業が少なくなります。

残業があっても1分単位で残業代が出るところと、30分まではみなし残業のところなどクリニックによって異なります。残業が出た場合、必ず残り番の人を作り、その他の人は帰れるというクリニックもあれば、その日のクリニックの状況やリーダーの判断で全員残ったり下の人だけ残ったり……というクリニックもあります。

美容皮膚科ナースの福利厚生、待遇面。院内の美容機器は使い放題!?

待遇はやはりクリニックによって変わってきます。基本給に大きな差はないにしても、インセンティブの差が大きいため、他のクリニックで働いているナースの給与を聞いて「やっぱりあっちのクリニックにしておけば良かったかな……」ということはあるみたいです。

社員旅行(ハワイ、グアム、沖縄など)があるクリニックはやはり羨ましいですよね。また、月一の飲み会があったり、忘年会やスタッフの誕生日パーティがあったり、頻繁にイベントを行うクリニックもあるので、入職前に確認しましょう。

また、大手クリニックであっても各院のカラーがあります。院長によってやり方や給与までも変わってきます。大手クリニックからは独立する医師も多いです。その際は自分のクリニックのスタッフ(ナースや受付など)を引き抜くことが多いため、長く美容業界で働くつもりであれば、信頼できる医師の元で働くのが良いですね。

福利厚生については、クリニックによって大きく異なります。残念ながら、大学病院のように全国のレジャー施設や飲食店が割安で利用できるような制度はないと思ってください。また、美容クリニックは人の出入りが多い主要駅付近にあることが多いため、近場から通おうとするとどうしても家賃が高くなってしまいます。寮や、家賃補助もないため、高給なクリニックでも家賃との兼ね合いを考えてクリニックを選びましょう。

育休産休はとれますが、少人数のクリニックだと看護師が2〜5人の現場も多くあります。その場合、欠員が出ると営業が難しくなってしまうため、妊娠出産の予定がある場合は最初の面接時に時期などをしっかり相談するのが良いでしょう。

院内の美容機器の使用については、無料で使用できる所や、格安(社割)で使用できるところがあります。

美容皮膚科ナースの給与、インセンティブなど

大学病院や総合病院で夜勤ありで働いていた看護師にとっては、美容皮膚科での給与は「働いてる割に少ないな……」と感じると思います。

というのも、美容皮膚科は日勤業務しかないため、夜勤手当がつかないのです。

また、夏休みや年末年始のお休みがないクリニックも多く、出勤日数は大学病院や総合病院より多くなりがちです。

ですが、美容以外のクリニックと比べたら圧倒的に高給であるため、「夜勤は絶対嫌だ! でも給与は欲しい!」という方にはオススメです。

また、クリニックによっては売上や頑張りに応じて「インセンティブ」というものが毎月の給与に加えられます。

このインセンティブは多いところでは毎月20万近く!つくところもあるみたいです。

基本給が低くても役職について役職手当がついたり(月5万円程度)インセンティブが多く貰えるクリニックであれば、数年で年収700万円も可能です。

インセンティブがどのくらいつくのか募集要項に書いていることは少ないため、情報収集は内部の口コミや転職サイト、エージェントを利用しましょう。

美容皮膚科ナースはキレイな人が多いってほんと?

100%と言い切ることはできませんが、元から美容に興味があって働いている人は、綺麗な人が多いように感じます。

患者さんになにか施術を勧める時に自分が綺麗でないと説得力に欠けてしまいます。そういう意味でも働いているナースは美意識が高く、努力している人が多いです。

クリニックによっては社内規定の欄に「体型維持を心がける」「日焼け禁止」などが挙げられています。

働いてから知識を身につけて、綺麗になっていくナースもとても多いです。

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みるくナースちゃん(Twitter@milmil_b)
看護学校卒業後、都内大学病院内科病棟にて看護師として2年間勤務。その後、以前より興味のあった美容ナースへ転職。実際に働いている経験を生かし、Twitterにて看護師目線で美容について発信している。