美容クリニックカウンセラーの新卒採用事情とインターンシップ、バイト求人募集は存在する?

美容クリニックカウンセラーに就職を検討している方の中で新卒採用で就職を考えている人も近年多くなりました。以前と比較して美容外科、美容皮膚科に対するイメージの向上、偏見が薄まるなかで美容クリニックに就職をしたいと思う人は多くなっていると思います。

そこで今回は美容クリニックカウンセラーの新卒採用をメインに美容クリニックカウンセラーの雇用形態など採用全般についてお話ししたいと思います。

美容クリニックカウンセラーの新卒はどれくらいいるのか? インターンシップ制度は存在するの? 

美容クリニックに就職したいと思った時に転職サイト等を見ると、多くのクリニックで中途または第二新卒を応募条件にしていることが多い傾向にあります。

ここで「第二新卒」について簡単にお話しすると、新卒採用後に数年働いた後に転職を行う若手求職者のことを意味します。

しかしその中で某大手美容クリニックでは新卒採用ならびにインターンシップ制度まであります。なぜ他のクリニックと異なり新卒採用を行っているのでしょうか?

私個人の見解にはなりますが、その最大の理由はクリニックの規模ではないかと思います。日本には数多くのクリニックが存在しますが全国区で展開しているクリニックは限られます。多くは個人経営など規模はさほど大きくないのが現状です。

その中で従業員に対する教育にも差があります。大手であればカウンセラーの人数も数百名にのぼり、様々な研修をスタッフを集めて行うことも可能ですが、多くのクリニックではカウンセラーは10名程度になりますので、一人の社員のために社会人としてのマナー研修などの一般的な研修を行うのは非常に大変です。

そのため基本的な研修を受けて社会人としてのベースがある第二新卒を採用することが多いのです。

一方、全国区で展開しているクリニックともなると、組織が盤石な状態にありますので新卒を迎えるための様々な研修を用意し、インターンシップ制度や新卒採用を積極的に取り入れることができるのです。

カウンセラーの雇用形態はどういったものが多いの? 

仕事を探す時に必ずチェックすることのひとつに雇用形態があります。美容クリニックカウンセラーは正社員または契約社員が一般的です。求人情報に契約社員の雇用形態であっても試用期間中は契約社員とし、試用期間満了となれば正社員登用というのが多いです。

試用期間はクリニックよって異なると思いますがおおよそ3カ月~6カ月の期間で契約社員から正社員への登用となるのが多いかと思います。

この記事を読んでいる方の中でアルバイト、パートで仕事を考えている人もいると思います。求人情報を見る中でカウンセラーのアルバイト、パートでの求人も少ないですが存在します。ですが、その多くはカウンセラー経験者優遇の条件がついています。

そもそも美容クリニックカウンセラーでアルバイト、パートは珍しいです。看護師の場合はアルバイトやパートの人もいました。ですが私が勤めていたクリニックでカウンセラーは正社員のみが勤務していました。

もしアルバイトで美容クリニックカウンセラーをする場合は、一度退職した後に同じクリニックでアルバイトをすることの方が多いのではないかと思います。新しく社員を雇うほど人員に困っていないが、時間が短くてもサポートしてもらえるようなアルバイトのカウンセラーがいると助かるということはあると思います。

繁忙期には特にカウンセリング相談に来院する患者様、術前検査等で来院する患者様が非常に多くカウンセラーは忙しくなります。通常の時には問題なくまわせてもシフト体制のなかで厳しいこともありますので、そこをアルバイトでカバーする場合、経験者の即戦力が優遇されてしまいます。

美容クリニックに勤務する看護師はほとんどが中途採用!?

冒頭にもお話ししましたが美容クリニックではほとんどが第二新卒、中途採用がメインとなります。そこについては看護師も同様になります。特に看護師は専門的な知識が必要となります。そのため一般病院等での勤務経験は非常に重要になります。美容クリニック看護師の求人の中には勤務経験の長さで給料が変わるクリニックもあります。

また美容外科クリニックではオペ室担当ナースとしての採用が主体となりますが、採用後に手術室についてのOJTがしっかりされていることが多いのでオペ室経験は不問となっていることが多いです。ですが、経験者は即戦力として活躍することができます。

手術内容によっては患者様が1泊入院することがあります。その場合、看護師が当直を行うことがあります。時に当直専門の看護師のアルバイトを雇っていることがありますが、常に入院があるわけではありませんので求人応募するというよりも以前勤めていた方や、知人の看護師が臨時でアルバイトとして対応することが多いです。

まとめ

新卒採用で美容クリニックに就職を希望している方にとって新卒求人を出しているクリニックが非常に少ない現実があり、新卒でカウンセラーになることは狭き門です。

ですが大手クリニックが開催しているインターンシップ制度、説明会、面接などを上手く活用し自己PRができれば新卒のカウンセラー就職も夢ではないと思います。

新卒採用をすることは企業にとっても非常に重要なことです。人事や教育担当側からすると新卒で入り、一から教えたスタッフを一人前にすることは非常に大切なことです。そして何よりも新卒で勤続経験を積むことで、キャリアアップも夢ではないと思います。

新卒採用をしているクリニックではカウンセラーの道だけではなくその後のキャリアプランも明記されており、いずれは統括マネージャーなどへの道も開けます。

多くのクリニックでは中途、第二新卒の採用が主流になっています。しかしクリニックとしては若年層の採用を積極的におこなっていますので、そこを狙うことも一つの方法だと思います。

第二新卒で転職活動をするにあたりカウンセラーとして接遇マナーやコミュニケーション能力などを身につけカウンセラーに転職するための準備をすることをお勧めします。美容クリニックカウンセラーへの転職するための方法については他の記事にも詳しく書いていますのでそちらも併せて参考にしていただき、美容クリニックカウンセラーを目指して頑張ってください!  

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こみやま みき
大学卒業後アパレル業界にて販売接客に従事した後に某美容外科の受付カウンセラーとして転職をする。カウンセラーとして培ったスキルと経験を活かし美容外科カウンセラーの内情や施術に関するライターとして活動を行う。