美容クリニックカウンセラーの残業の実態、プライベートを元カウンセラーが明かす!

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基本的には予約制をとっているので、一般的に残業が少ないイメージがある美容クリニック。カウンセラー職、ナース職への転職を検討するときに必ずチェックする項目にクリニックの「残業時間」があります。今回は元美容クリニックのカウンセラーがカウンセラー職の残業の実態とプライベートを、勤めたからこそわかるリアルな視点でおおくりします。

美容カウンセラーの1日

美容カウンセラーの1日はどのような流れで仕事をしていると思いますか? クリニックにより異なりますが、私が勤めたクリニックでの1日の仕事を紹介したいと思います。

私が勤めたクリニックは10~19時まで営業していました。出勤は朝の申し送りがあるため30分前には出勤していました。営業中は来院した患者様のカルテ作成、相談後のカウンセリングに入ります。

それ以外にもメール当番、掃除当番、業務日報当番が週1〜2回のペースで回ってきます。メールは新規患者様、すでに来院歴のある患者様のカウンセリング予約希望や術後の状態についての質問など多岐にわたります。

患者様からのメールに適切な回答をする必要があるため手術に関する知識、言葉の言い回しなど細かい点に配慮しなければならず、入社後、メール文章の作成にとても苦労した思い出があります。

その他にも患者様の電話対応や処方する薬品等の備品チェック、カルテ整理等のクリニック内における様々な部分を支えていました。

クリニックによっては専門スタッフがいて細分化されているところもありますが、私が勤めたクリニックは一人が行う業務範囲が大きくり、大変ではありましたが仕事がなくて退屈するということはありませんでした。

クリニックが19時で営業終了となりますので、患者様が帰っていればクリニックを閉じて業務は終了となります。後に詳しくお話しますが、患者様が19時過ぎても残っている場合には遅番のスタッフが残り対応するシフト体制のため、通常の出勤の場合には19時には仕事が終わります。

美容クリニックカウンセラーの残業実態と終業後プライベート

カウンセラーの勤務体制とは? 

私が勤務していたクリニックでは早番、遅番、通常時間勤務と3つのシフト制で勤務していました。早番は朝一番に出勤してクリニックを開け、朝から手術予約がある場合は患者様を案内します。

その他にも翌日の来院予定の患者様に関する準備をします。既存の患者様のカルテを集め、手術予約の場合は当日の問診のチェック準備、術後服用する薬の準備などをミスなく行います。

もし、ここで間違いがおこると、翌日の手術来院の時にスムーズに案内ができずに手術時間に間に合わない可能性もあるのです。

早番のスタッフは当日の患者様の手術来院時間により異なりますが7時半~9時半に出勤し、16時半~18時半に退勤します。余程の混雑でなければ残業なしで退勤できます。

一方遅番は、通常通りに出勤をしますが患者様や医師の来客が営業時間を過ぎてもいる場合には最後まで残って閉める作業があります。閉める時間に誰もいない場合は通常通りに退勤できます。

例えば営業終了後に取材など時間がかかる業務がある場合にはフレックス出勤をして調整することができました。基本は遅番が残業ということで最後まで残ることになります。

クリニックにより違いはあると思いますが、シフト制勤務を採用しているクリニックがほとんどですので、業務後の予定も仕事に慣れればとても立てやすいと思いますので、プライベートも充実すると思います。

また土日、祝日休みが多い中でシフト制だと休みが合わないということを考える人もいると思います。土日、祝日の出勤はもちろんありますが、シフトを組む際に希望休暇を聞いてもらえますので、その時に希望を出すことで調整ができます。

ですが、平日休みの場合はどこも空いているので、例えば遊園地や大型商業施設も混雑せずにゆっくりと過ごすことができるのでむしろ快適に有意義な休日を過ごすことができます。

残業はほとんどない

繁忙期や院内ミーティングなど特殊な事例を除き、残業は月平均0~5時間でした。もちろん役職により異なることもありますが、ほぼ残業がなく定時で退勤していました。また多くの美容外科でも残業はおおよそ月に0~10時間以内とされていますので業種的にも残業が比較的少ないのではないかと思います。カウンセラーの人数が少ないクリニックでは一人当たりの仕事の比重が重くなりますので、残業が発生する可能性はあるのではないかと思います。

通常時間勤務や早番の人で、当日の予約状況によりフレックス勤務として30分~1時間早く退勤をするということもありました。フレックスについては希望をすれば利用することができます。

カウンセラーの仕事は事務職などのように突然仕事が増えるということはあまりないと思います。大体が勤務時間に終わるか、残業してまで終わらせる仕事は少ないので翌日にまわして定時には退勤をしていました。

シフト制勤務、通常の事務職両方を経験しましたが、シフト制の職種は残業が少ない傾向にあると思います。

カウンセラーの終業後プライベート

前項でお伝えしたように残業時間が少なく、シフト制なので終業後の予定はとても立てやすかったです。友達とディナーの予定も早番や通常勤務のシフトの日を選べば余程のトラブルがない限り定時で帰ることができますので予定がとても立てやすいです。

また早番の日、フレックスができる日などは休憩時間に美容院、ネイル、マッサージなど自分のしたい予定を入れることもできるのでとてもプライベートも充実していました。

また先輩も基本は同じ時間に終わるため、業務後にご飯を食べて帰るということもしていました。

勤務地により異なるとは思いますが、美容外科や美容皮膚科は都心、地方主要都市に集中していることが多いので、退勤後は食事、ショッピング等も十分に楽しめると思います。

まとめ

今回は美容カウンセラーの残業実態とプライベートの充実について話をしました。残業時間がとても長くて転職を決意したという人も多いと思います。

シフト勤務の場合、事務職のように早めに出勤して仕事を終わらせるということはできませんが、勤務時間が明確に決まっていますので、いつまでも仕事が終わらないということもありません。

まして美容カウンセラーという仕事は患者様がいることで仕事が発生する職種のため、クリニック内に患者様がいなければ普段は手の回らない雑務をこなす等の仕事になりますので、残業する必要はないのです。

転職を考えているけど残業時間が気になるという方にはとてもおすすめです。あくまでも私の勤務したクリニックでの話にはなりますが参考にしてもらえると嬉しいです。

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こみやま みき
大学卒業後アパレル業界にて販売接客に従事した後に某美容外科の受付カウンセラーとして転職をする。カウンセラーとして培ったスキルと経験を活かし美容外科カウンセラーの内情や施術に関するライターとして活動を行う。