30歳ママナースが[経験浅・ブランクあり・美容未経験]でも美容皮膚科に転職成功する方法を完全解説!

美容クリニックへ転職したいと考えていても、経験や年齢、家庭の事情などが気になり応募する前に諦めていませんか?

私自身が全てに当てはまるので、そんな気持ちがとても共感できます。ただ「経験が浅いから無理」「子供がいるからダメ」「若くないから対象外」と決めつけるのはまだ早いです。

この記事では、30歳子持ちで看護師経験が浅くても美容皮膚科に就職できた私が、その経緯を全てお話します。

この記事を読んでいただくことで、ママさんナースでも美容クリニックへ就職できる可能性が広がります。美容クリニックへの就職を諦める前にぜひご一読を。

私のナース経歴

私のナース経歴は決して華々しいものではありません。ナースとしての経歴も浅く、子育てや家庭の事情からブランクがあるという状態でした。

具体的に言うと、療養病棟に1年勤務、精神科病棟に2年勤務の経歴。子育てと両立できることが優先で職場を選択していました。

大学病院や救急病院と比較すると、かなりゆったりとした職場環境でしか勤務経験がなく、他の独身ナースと比較するとバリバリ働いていたとはとても言えません。

そのうえ、美容皮膚科に就職した時は家庭の事情から2年のブランクがある状態でした。もちろんオペや美容クリニックでの経験も全くありません。

美容クリニックを目指した理由

私が美容クリニックで働きたいと思った理由は大きく分けて5つあります。美容クリニックが魅力的だと感じた理由や動機について詳しくご説明します。

1.美容が好き

美容クリニックで働きたい人に1番多い理由ですが、私自身も美容に関することが大好き。昔からメイクやファッションにも興味がありました。

周りにも美容が好きな友人が多く、美容クリニックで働いているナースも多数います。美容クリニックで働いている友人は、いつも綺麗でキラキラしている印象がありました。

社員割引で施術が安く受けれたり、ドクターコスメが格安で買えると聞いていたので羨ましいと思うことも。美容に関する医療的な知識もあるので、どんどん綺麗になっていきます。

そんな様子をみて、私も大好きな美容に携われるナースの仕事をしたい気持ちが強くなり、美容クリニックに転職したいと考えるようになりました。

2.夜勤がない

美容クリニックでの勤務は、夜勤がないのもメリットの1つと言えるでしょう。私も、子供との時間が作りやすいという点で夜勤がないことにも魅力を感じていました。

子育て中の人は、夜勤がある場合は子供の預け先を考えなければなりません。夜勤中に子供の体調不良がないか、精神的な不安はないかなど気がかりも多いでしょう。

また、夜勤があると家族と生活習慣が合いづらくなり、すれ違いが増える可能性も。不規則な生活になりがちなので、自分自身の健康面や美容面にも悪影響が出やすいです。

美容クリニックは、入院患者がいるわけではないので夜勤をする必要がありません。看護師にとって夜勤がそもそもない美容クリニックは、大変魅力的だと言えるでしょう。

3.給料が高い

給料が高いというところも、私が美容クリニックを目指した理由の1つです。給料が高ければ、生活が潤いモチベーションも上がるからです。

仕事をする上で、給料が高いことに越したことはないでしょう。美容クリニックは一般病院と比較しても給料水準が高いと言われています。

看護師は世間一般的に高級取りだと言われていますが、それは夜勤手当があるから。夜勤がないと一般的なOLさんとあまり給料が変わらない病院も多いです。

しかし、美容クリニックの給料は夜勤がないのに、月給35万円を越えるような求人も多く見かけます。それは自由診療であり、収益性が高いためだと言われています。

日勤のみの勤務で給料が高い美容クリニックは、お金を稼ぐという面でも効率が良いと言えるでしょう。

4.子育てが落ち着いてきた

子供が大きくなり、幼児の頃のように送迎の必要や急な熱など心配ごとがぐっと減りました。そのため、美容クリニックの勤務も視野に入れることが可能な状態に。

子供が小さい頃は、保育園の送迎や急な体調不良も考え職場を選んでいました。子供が成長してくるとだんだんとその必要が減り、職場の選択肢も広がります。

私も子供が成長するにつれてだんだんと手が離れてきていたので、子育てのために諦めていた美容クリニックに挑戦する意欲が湧いてきました。

5.年齢

美容クリニックで勤務するには若い方は有利だと言う話を良く聞きます。私は30代になっていたので、美容クリニックで就職するなら急ぐべきだと考えていました。

美容クリニックに限らず、転職は同じ条件の人がいたら若い人が有利なのは確かです。年齢だけが選考基準ではないですが、行動するなら早いに越したことはないでしょう。

特に美容クリニックは、見た目が若々しく美しい人が多い印象があります。そのため、早めに美容クリニックに転職するためには早めに行動しようと考えていました。

クリニック選びから面接まで

そんな子持ち・経験浅・ブランクありの私がクリニックの選定や面接までどう進めていったのかご説明いたします。

「美容クリニックで働きたいけど、どう動いて良いかわからない」と言う人の参考になれば嬉しいです。

就職するにあたり優先する条件を決めておく

給料・仕事内容・勤務地・勤務時間・休日・人間関係・福利厚生など、就職するにあたり気になるポイントはたくさんあります。私はその中で、優先順位を明白に決めていました。

美容クリニックに限らず、全ての条件が自分の希望に合う職場を見つけることは難しいでしょう。もしあれば、そのような職場は倍率が高く、自分が入職できるとは限りません。

美容クリニックは、一般病院と比較すると求人数が少なく倍率は高いです。なるべく応募できるクリニックの選択肢は広く持っておいた方が、入職できる確率は高くなるでしょう。

私は子育てをしながらの仕事なので、勤務時間と勤務地が優先順位として上位です。逆に、優先する人が多いような給料や福利厚生の許容範囲を広く持っていました。

あれもこれも理想を追いかけるのではなく、ある程度は妥協しないといけないと意識しておくことは大切。きちんと自分の中で優先順位を整理しておくことがおすすめです。

美容クリニック求人の情報収集

美容クリニックの求人情報は求人サイト・合同説明会・人材サービスなど、たくさんのところから情報収集をしました。

たくさん情報収集する方が、自分の希望とする美容クリニックが見つかる確率が高くなります。また、求められている人材や平均的な条件なども知ることができるでしょう。

特に人材サービスはクリニックの雰囲気や好まれやすい人物像など有益な情報を教えてくれることもありました。

クリニックの人事部・採用担当と直接やりとりしているので、信頼性も高いです。

求人サイトを閲覧するだけでは知り得ない情報なので、相談だけでもしてみる価値はあるでしょう。人材サービスは下記のものを利用しました。

ナース人材バンク

求人数が多く看護師登録者数もNo.1の人材サービス。美容クリニックの求人特集もあり、求人が探しやすいと感じました。

コーディネーターさんの対応がスピーディだった印象もあります。自分の条件に合う職場を探してくれ、美容クリニックの人事とのやりとりもスムーズに行ってくれました。

公式サイトで求人を見る

ジョブメドレー

ジョブメドレーは大手美容クリニックの求人から個人の美容クリニックまで気になる求人がたくさんありました。都心でない地域の珍しい美容クリニック求人もあった印象。

コーディネーターがガツガツしてないところにも好印象を持ちました。

公式サイトで求人を見る

美容整形ジョブ

美容クリニックを専門としている求人サイトで、美容クリニックの求人数がダントツ多いです。コーディネーターさんが美容クリニックに詳しくてさすが専門サービスだと感じました。

合同説明会も開催しており、そこでは直接美容クリニックのナースから話が聞けるので貴重な体験ができます。コスメのお土産などももらえ、楽しく参加することができました。

公式サイトで求人を見る

書類選考と面接対策

美容クリニックは、倍率が30倍以上になることもよくあるそうです。書類選考と面接対策はしっかりしておく必要があります。

私は5院書類選考に応募し、2院落ちてしまいました。3院面接まで進みましたが、1院目で条件の良いクリニックで採用が決まったので他のクリニックでは面接を受けていません。

ナースは人手不足で売り手市場であることから、面接で落ちた経験がないと言う人も多いのでは? 私も不採用になった経験は、それまでありませんでした。

しかし、美容クリニックは一般病院よりかなり人気が高く、求人数も少ないです。そして、病棟のように1から看護技術を教えてもらえる環境ではないことは理解しておきましょう。

実際に私は、ブランクがあり経験も少ないことや、希望する時間帯を踏まえ、「美容外科で採用されるのは難しい」と複数のコーディネーターさんからはっきり言われました。

自分で応募した美容外科も応募前の電話で門前払いを受け、ショックを受けました。そこで、コーディネーターさんのアドバイス通り「美容皮膚科」にターゲットを絞る作戦に。

美容皮膚科であれば、注射や点滴などの基礎看護技術ができれば問題ないとのこと。美容クリニックでは、看護技術よりコミニュケーション能力が重要だとアドバイスを受けました。

そのことを踏まえ、私が書類選考と面接で気をつけていたことを下記に箇条書きでまとめています。

《書類選考》

  • 証明写真は清潔感のあるイメージで
  • 誤字脱字なく丁寧に記入する
  • 自己PRではコミュニケーション能力があることをアピール
  • 読みやすくわかりやすい文章を心がける
  • 志望動機で熱意をアピールする
  • 美容クリニックのどのような施術に興味があるか具体的に書く

《面接》

  • 清潔感のある髪型と服装
  • 派手にならない程度に華と品があるメイクを心がける
  • 10〜15分前に到着する
  • 言葉遣いに気をつける
  • ネガティブな要素も最後はポジティブ要素につなげる
  • 適度に相手の目を見てしっかり話す
  • 相槌やリアクションをとるなど聞く姿勢もアピールする

なぜ受かったかを分析

私が採用されたクリニックは家から30分ほどの距離にある個人経営の美容皮膚科クリニック。19時に業務が終了し残業もほとんどありませんでした。

木土は午後診療が休み、日祝が休診なので子育てしながらでも無理なく働け、給料も手取り30万円くらいだったので、本当に自分の理想に近いクリニックに就職することができました。

子持ち・経験浅・ブランクありの私が、なぜ美容皮膚科に就職することができたかを分析してみると、まず大前提で言えるのは「自分は無理」と決めつけずチャレンジしたこと。

もし、同じような境遇で諦めている人がいるならば、とても勿体ないと感じます。以下のことを心がければ、誰にでもチャンスがあると思うので参考にしてもらえれば嬉しいです。

情報収集を念入りに行った

求人サイトや人材サービスのコーディネーターさんの話、説明会などから、美容クリニックの求人情報や採用されやすい方法など、有益な情報を知ることができていました。

このことは、求人の応募から書類選考・面接を受ける上でとても重要だったと思います。

しっかり情報収集して対策することで相手のニーズを深く理解することができました。

自分でも採用される可能性があるクリニックや、相手の求めている人物像を知ることで採用される可能性はグッと高くなったと言えます。

コミュニケーション能力

私が採用された理由は「元気があり愛想が良いので、スタッフや患者さんと上手にコミュニケーションが取れそうだったから」とあとから勤務していたクリニックから聞きました。

美容クリニックは、健康な人が綺麗になりたいというニーズに応えるところです。そのためより高い洞察力や、細やかなコミュニケーション能力が必要だと言えるでしょう。

美容皮膚科では注射や点滴などの基本的な看護技術は必要ですが、高度な技術までは求められることは少ないです。高いレベルを求められるのは、コミュニケーション能力の方。

私は、経験不足やブランクがある分、高いコミュニケーション能力をアピールすることにかなり力を入れていました。そのことは、結果として採用の決め手になっていたようです。

子持ちだからと諦めないで

美容クリニックで勤務する上で、「子供がいる」ということだけで不採用になることは案外少ないようです。ただ働ける環境であるかはもちろん採用に関係してきます。

子育てがある程度落ち着いていたり、協力してくれる人がいる環境であるのならば、ブランクや経験不足だからと諦める必要はありません。

もし今すぐに働ける環境でなくても、美容クリニックで働いてみたいという気持ちがあるのならば、求人情報や人材サービスを利用し情報収集だけとっておくのがおすすめです。

知識や経験不足に不安があるのなら、清潔感がある身だしなみを心がけ、コミュニケーション能力を磨くなど、他に自分自身のプラスポイントを作って対策してみましょう。

writer_shiraishi
白石千乃
子育て中に看護師として美容皮膚科で勤務し、脱毛やAGA、アンチエイジング、レーザー治療などを経験。専門知識を活かして、美容・医療をメインにライター活動中。特に脱毛系記事が得意分野で、月に数十件執筆している。